Search Console の「Search generative AI」の設定を使うと、AI による概要(AI Overviews)・AIモード・Discover の生成AI機能に、自分のサイトを載せるかどうかをサイト単位で選べます。2026年8月31日からは、全世界のウェブサイトで使えるようになっています。この記事では、設定の場所と選択肢、従来からある方法(noindex・nosnippet・Google-Extended)との違い、選ぶときの判断材料を、Googleの公式文書で確認できる範囲で整理します。
先に結論:確認できたことと、できなかったこと
確認できたこと
- 設定は Search Console の「設定」→「Search generative AI」にあり、「含める」「除外」「親プロパティから引き継ぐ」から選びます。初期設定は「含める」です。公式文書
- 対象は、AI による概要・AIモード・Discover の生成AI機能です。「除外」にすると、これらの機能からの表示とトラフィックはなくなります。公式文書
- この設定は、通常の検索の順位などには使われず、AIの学習にも関係しない(学習を止めるのは Google-Extended)と、Googleは説明しています。公式文書
- 2026年10月21日に、Googleが「Google 検索に表示する内容を管理する方法」の文書を更新し、この設定を、noindex・robots meta・data-nosnippet・X-Robots-Tag などと並ぶ方法の1つとしてまとめました。公式文書
確認できなかったこと
- ページ単位で「除外」を選ぶ方法は、2026年10月28日時点の公式文書では確認できませんでした(設定はプロパティ単位です)。
- 「除外」にしたサイトと「含める」のままのサイトで、通常の検索からの訪問数がどう変わるかを示した公式の数字はありません。
設定の場所と、3つの選択肢
Search Console のヘルプによると、設定は「設定」→「Search generative AI」にあります。選べるのは次の3つです。公式文書
- 含める:サイトのリンクと内容を、生成AIの機能に載せる対象にします。すべてのプロパティの初期設定です。
- 除外:サイトのリンクと内容を、生成AIの機能から外します。これらの機能からの表示とトラフィックはなくなります。
- 親プロパティから引き継ぐ:上位のプロパティがあるときの初期設定です。たとえばドメインのプロパティ(example.jp)で選んだ設定を、その配下の URL のプロパティが引き継ぎます。配下のプロパティで別の設定を選ぶこともできます。
反映には、設定してから1〜2日かかり、キャッシュなどの都合でもう少しかかる内容もある、とヘルプに書かれています。公式文書
従来からある方法との違い
Googleは2026年10月21日、「Google 検索に表示する内容を管理する方法」の文書を更新し、表示を管理する方法を一覧にまとめ直しました。公式文書 生成AIの機能への載り方に関係する方法を、対象と影響の範囲で比べると次のとおりです。
- Search generative AI の設定:Search Console で、プロパティ(サイト)単位で選びます。影響するのは AI による概要・AIモード・Discover の生成AI機能だけで、通常の検索の順位には使われません。
- noindex:ページの robots meta(または X-Robots-Tag)で、ページ単位で指定します。Google 検索の結果そのものから外れるため、生成AIの機能だけを外す方法ではありません。
- nosnippet・data-nosnippet・max-snippet:ページの robots meta や HTML の属性で、ページ単位、またはページ内の一部に指定します。検索結果で示す内容(スニペット)を制限し、生成AIの機能での取り上げ方も限られます。
- Google-Extended:robots.txt で、サイト全体またはパスごとに指定します。対象は Gemini のモデルの学習と、Gemini アプリなどでの根拠付け(グラウンディング)で、Google 検索への掲載や順位には影響しません。
出典:Search Console ヘルプ「Search generative AI control」、Google 検索セントラル「Google 検索に表示する内容を管理する方法」(2026年10月21日更新)、「AI 機能とウェブサイト」(2025年12月10日更新)、「Google の一般的なクローラ」(2026年10月15日更新)。いずれも2026年10月28日に確認し、各文書の記載をまとめました。公式文書
大きな違いは、Search generative AI の設定が「生成AIの機能だけ」を、ページを1つずつ直さずにサイト単位で外せる点です。noindex や nosnippet は、生成AIの機能だけでなく、通常の検索結果での見え方も変えてしまいます。公式文書 一方、Google-Extended は AI の学習などの方法で、AI による概要やAIモードに載るかどうかを決める方法ではありません。公式文書
「除外」を選ぶ前に考えたいこと
- 表示とトラフィックがなくなる:Googleは、除外したサイトは生成AIの機能からトラフィックや表示を受けない、と明記しています。公式発言 AI による概要やAIモードで紹介されることで問い合わせにつながっている場合は、その分の機会もなくなります。
- レポートが見られなくなることがある:Discover の生成AIパフォーマンス レポートについて、ヘルプは、サイトを生成AIの機能に「含める」にしていないとレポートが表示されないことがある、と説明しています。公式文書 除外すると、生成AIの機能でどのページがどれだけ表示されていたかを確かめにくくなります。経験則・俗説
- 学習は止まらない:除外しても、Gemini のモデルの学習などに使われるかどうかは変わりません。学習を止めたい場合は、robots.txt の Google-Extended を別に設定します。公式文書
- 通常の検索の順位には使われない:Googleは、この設定を生成AIの機能以外の検索の順位には使わないと説明しています。公式発言
除外すべきかどうかは、事業の内容や、生成AIの機能からどれだけ訪問や問い合わせが来ているかで変わります。この記事では、どちらかを勧めることはしません。経験則・俗説 判断の材料として、まず「含める」のままで生成AIパフォーマンス レポートを確認し、どのページがどれだけ表示されているかを見てから決める方法があります。経験則・俗説
AIの回答に出てこないときの確かめ方
AI による概要やAIモードに自分のサイトがまったく出てこないときは、内容の問題を疑う前に、次の設定を確かめると手早く切り分けられます。経験則・俗説
- Search Console の「Search generative AI」が「除外」になっていないか(上位のドメインのプロパティで「除外」が選ばれ、それを引き継いでいる場合もあります)
- ページに noindex が付いていないか
- nosnippet・max-snippet で、表示できる内容を強く制限していないか
WatchOwlApp の診断では、ページの noindex は確認しますが、Search Console の「Search generative AI」の設定は外から見えないため確認していません。診断の「AI露出制御」の説明にも、そのことを明記しています。
出典
- Search generative AI control|Search Console ヘルプ(確認:2026年10月28日。ページに更新日の表示なし。「2026年8月31日時点で全世界のウェブサイトに展開」と記載)
- Control what you share with Google Search|Google 検索セントラル(最終更新:2026年10月21日)
- Search Central documentation updates|Google 検索セントラル(2026年10月21日の項)
- AI Features and Your Website|Google 検索セントラル(最終更新:2025年12月10日)
- Google’s common crawlers(Google-Extended)|Google 検索セントラル(最終更新:2026年10月15日)
- New opportunities, control and insights for website owners|Google The Keyword(Mrinalini Loew、2026年6月3日。2026年8月31日更新)
- Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console|Google 検索セントラル ブログ(Hillel Maoz、Moshe Samet、2026年6月3日)
- Generative AI performance report (Discover)|Search Console ヘルプ(確認:2026年10月28日)
取得日・最終確認日:2026年10月28日。すべてGoogle自身の公式文書・公式ブログを直接取得して確認しました。「従来からある方法との違い」の一覧は、各文書の記載をまとめたものです。この記事の内容は、関連する公式文書の更新に合わせて見直します。
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